「性格の不一致」が原因で離婚するご夫婦は非常に多いのですが、そもそも性格の不一致って何を指すのでしょう?
具体的にわかりますか?よく耳にするわりに、きちんと理解はしていないのでは?
そして、「性格の不一致」が法律上の離婚原因には当たらないということを知っていますか?
つまり性格の不一致で離婚するためには協議離婚や調停離婚による必要があるのです。ちょっと難しく感じるかもしれませんが、言葉だけのことですので、「性格の不一致」について考察していきましょう。
参考記事:旦那から離婚宣告を切り出されたら?あなたが返すべき言葉はこれ!
コンテンツ
離婚原因で一番多いのが…!?
昨今、結婚に至った夫婦の約3分の1は離婚している、と言われています。
実際のところ、離婚する夫婦の多くがお互い離婚について納得して離婚する「円満離婚」ではなく、いずれかが離婚について不満を抱いている、すなわち、本当は「離婚したくない」という思いを抱いているケースが大半を占めます。
そんな中、性格の不一致が原因で実際に離婚してしまう夫婦は、世の中にどのくらいいるのか?
離婚原因と言えば、不倫やDVをイメージする方も多いでしょうが、意外なことに、実は性格の不一致は、日本でもっとも多い離婚原因なのです。
2018年度版離婚理由ランキング
- 性格の不一致
- 暴力
- 生活費を渡さない
- 精神的虐待
- 不倫、浮気
2013年に行われた調査によると、夫からの性格の不一致を理由として離婚申し立ては、段突1位の63.5%。妻からの離婚申立理由も、やはり性格の不一致が突出していて、1位44.4%です。
「性格の不一致」が意味するところ
「性格の不一致」とは実は便利な表現で、“決定的な理由はないがとにかく離婚したい”という時によく使われる言葉です。
また、性格の不一致とは言っても不貞(浮気)など別の離婚原因が潜んでいることもあります。
この場合の決定的な理由というのは「民法770条(5つの離婚条件)」にうたわれている事柄を指します。
【民法第770条】
夫婦の一方は、次に掲げる場合に限り、離婚の訴えを提起することができる。
- 配偶者に不貞行為があった時
- 配偶者から悪意の遺棄があったとき
- 配偶者の生死が3年以上明らかでないとき
- 配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき
- その他婚姻を継続しがたい重大な事由があるとき
その他婚姻を継続しがたい重大な事由があるときは下記に当てはまるケースです、
- 暴力・侮辱・虐待
- 性生活の不満
- 同性愛・性的不能
- 配偶者の親族との不和
- 過度な宗教活動
- 犯罪行為による服役
- 金銭問題
民法770条に「性格の不一致」は含まれていないということはどういうことか。
「性格の不一致」が理由というだけでは、裁判での離婚は認められないということを示しているのです。
となると、性格の不一致で離婚をしようと考えているならば、夫婦間での話し合いだけで離婚が決められる「協議離婚」で進めるのがよいと言えます。
「協議離婚」では、夫婦間で合意が取れれば離婚できますし、その理由に法的な要素は不要だからです。
具体的には性格の不一致とは言っても不一致なのは性格面での不一致というより、夫婦間における考え方や生活習慣、価値観の不一致と置き換えたほうががわかりやすいですね。
つまり「性格の不一致」とは法律用語ではなく、とても広い意味を持つ表現です。
個人の感じ方によってもその内容は違ってきます。
たとえば、相手の食べ方や話し方が気に入らないだけでも「性格が合わない」と感じる人もいれば、相手とまったく話がかみ合っていなくても何も感じない人もいます。
もちろん、夫婦間でもとらえ方は異なります。
夫婦とはこんなものだ、違うところがあって当たり前と思えているうちはいいのですが、お互いが性格の不一致に居心地の悪さを感じている場合や、一方が性格の不一致によって日々苦痛を感じるようになる場合などには、それが離婚につながるのです。
このように、性格の不一致とは、一般的に「どちらが悪い」というものでもなく、お互いの生活状況や考え方、性格などが合わないので、夫婦が居心地悪く感じる状態全般をいうと理解しておくとイメージしやすいですね。
まとめ
一口に「性格の不一致」で別れたいと言ってもその内容は多岐にわたることがお分かりいただけたと思います。
夫から性格の不一致で離婚したいと切り出されたときには、夫の真意がわかれば対策のしようがあります。
離婚を切り出されて毎日しんどい思いをしていることでしょう。でも離婚したくないならば、自分のために立ち上がりましょう!
夫が本当は何が理由で離婚を考えているのか、それは妻であるあなたが対応できる問題なのかそうでないのか。
状況を慎重に見極めながら時間をかけるつもりで臨みましょう。
急かされても、離婚届には絶対ハンコを押さないように。
別れる気はないこと、時間をかけて話し合いがしたいと思っていることなどを感情的にならずに冷静にご主人に伝えましょう。
あなたの望む未来だけが実現するよう!応援しています。
参考記事:夫からの離婚宣告!離婚を切り出されても復縁するために必要なこととは?
(よろしければランキングへの応援よろしくお願いいたします!)<
にほんブログ村